新潟県の酪農は、長岡の「近藤氏」が明治13年に酪農業を興したのが元祖で、その後、酪農業が発展的に栄えた旧安田町(現在の阿賀野市保田地区)が「新潟酪農発祥の地」とされ県内一円に広がっていきました。
また、米どころとして有名な魚沼地区も一時代には、安田に次ぐ「酪農の村」といわれ、肥沃な土壌に豊富な水そして豊かな自然の中で今でも酪農が営まれています。
「新潟県酪農発祥の地」旧安田町は、県の北東に位置する「阿賀の郷」地区の一角にあり、平野部に大河“阿賀野川”が流れ、東に標高1000m級の山々が連なる自然公園“五頭連峰”と接している山と川の豊かな自然に囲まれた地域です。
明治40年(西暦1907年)ころ、ヨーロッパなどの酪農先進国を視察してきた旧安田町の大地主、旗野美乃里氏が自ら「ツベタ牧場」を開いたのが始まりで、バターやチーズ等の乳製品を製造していた当時の安田町の酪農は、現在も「阿賀の郷」地区の良質な牛乳として受け継がれています。(参考文献:新潟県畜産誌・にいがた歴散歩などから抜粋)